挑戦してよかったです
自分の動機は不純なものだと思います。ただモテたい。そういう理由だけで、水商売デビューしてしまいました。でもまあ、ありがちなことなのかな。自分を変えたい、そういう希望は誰もが持っているはずです。が、それを行動に移せるかどうか、そこには大きな差があります。
僕はずっと野球部で坊主、周囲は男ばかりという状況でした。だからなかなかモテとは遠い位置にいたんですよね。それが大学生になって、まあ野球は続けているのですが、思い描いていたような学生生活とはまるで違う。じゃあどうしよう、と思って、高額バイトで何かないかな、と思ったことがきっかけでした。
モテたいからチャレンジするんだ、と言い聞かせて、あえて求人募集のハードルを上げたのもよかったと思います。範囲を新宿に絞ると、メンズバーという、なかなか自分にとってアゲインストっぽい仕事を見つけました。幸い、この道ばかりで度胸は結構ある方なのでまったく緊張とかはせず、絶対に採用されてやる、という意気で行きました。
坊主でもモテ始めました
お客様とのやり取りは、思っていたよりあっさりしたもので、拍子抜けしました。もっとハードな、ホストの世界にも似たものをイメージしていたので、あれ、こんなもんか、と肩透かしというか。それはどうやら、このお店のお客様の特徴でもあるみたいですけどね。経済的に裕福な方ばかりで、他にもいろいろとストレスのはけ口を持っているようで、あまりガツガツなされないようです。
そういう環境はしかし幸いしたと思います。僕のハングリーさというか、空回り感が、なんだかウケだしたんです。ちょっと頑張りすぎ、みたいな感じで、引かれ気味のキャラになって、「おもしろい」と。へえ、こういう風に認めてもらうこともできるんだと思いました。
おかげで私生活の方でもアグレッシブに交友関係を広げようというか、あえて空回りする自分を演出しつつ、やっていると、徐々に友達も増え、実際モテだした感じがしています。なんだ、そのまんま、みたいな感じで結局よかったんだ、と今では思いなおしていますね。
これからはお店でもっと活躍できるように
応募の時点ではあまり考えていなかったのですが、実際働き始めてみて、高額バイトならではの高収入に震えています。これはクセにならないはずがないでしょう。モテたいという気持ちでチャレンジした僕ですが、やっぱりそこは、稼げるなら欲が出てしまうものです。
ではもっと稼いでいるキャストと僕で何が違うか。それはやっぱり身なりとか接客のスキルです。隣で見ていてびっくりするくらい人と接するのがうまい人、本当に見習いたいくらい。実際、ちょっと服装のことでアドバイスしていただいて、そうしたらお客様にも「いいね」と言われるのだから、並以上のキャストはレベルが違いますよ。
経験がない人の水商売デビューなら、ここでしょう。給料はいい、新宿だから仕事にもまずあぶれない。しかもお客様もお店も優しい。僕もこの環境に恵まれもっと自分がステップアップできるよう、今後も続けていくつもりです。