出張ホストの仕事と本業を掛け合わせて
僕の本業はダンサーです。都内でダンス講師をしながら、アーティストのバックダンサーもやっています。自分で言うにもアレですが、そこそこ、この世界でも活躍できている方ではないかと思います。
ただ、この情勢です。コロナの影響で、若干、仕事が低調気味に。舞台ができないことが多いので、バックダンサーの仕事がガッツリ減ったのが辛いところです。もちろん給料も…。でも、自分にはほとんどこの一本しかないので、どうしようかな、と思ってなんとなく高額バイトの求人募集を見ていたところ、出張ホスト、という言葉に目が留まりました。
「どんな仕事なんだろう」という好奇心がまずきて、それから「もしかしたら、自分の特技が活かせるのかも」と考えました。そして、別にダメだったらすぐにやめてしまえばいいんだから、という気楽な気持ちで、面接に応募してみたんです。
登録してみるといろんな繋がりができました
出張ホストの仕事に登録してみると、その最初の仕事に、自分にこれ以上ないくらいピッタリのものがきました。その方ともお話が合った上、お子さまがダンスを習いたいということで、個人的なダンス講師として定期的に呼んでいただけることになったんです。
こんな偶然、ほとんどありえないようなことだと思うんですが、もしかしたら、お店の運営の方がそのあたりの事情を知っていて、配慮して指名をつけてくださったのかもしれないですね。だとしたら、本当にありがとうございます。
おかげで、今はダンスの家庭教師をしながら、出張ホストの仕事もこなしつつで、本業と両立しながら相当稼げる毎日になっています。実は新宿の街にはそれまであまり知らなかったのですが、この仕事を通じて、いろんな場所に行くようになり、少しずつ詳しくなってきました。そうやって東京各所に少しずつ自分の世界が広がっていくのもうれしいです。
ダンスは小学校で必修とのことです
時代は本当に変わっていますね。今の小学校では、ダンスの授業は必修なんだとか。いやそれも地域によって様々なのかもしれませんが、僕が個人レッスンをさせていただいている家庭の学校では、毎週ダンスの授業があるようです。
そこでお客様のリクエストとしては、「ダンスの授業で成績を伸ばすよりも、ダンスを好きになる方が、この子の性格には向いていると思うから」ということで、人並みに基本は踊れるようにベースを築きながら、あとはフリーな感じでレッスンをしています。とにかく明るい子なので、表情もいいし、自分に合った動きを見つければ、ダンスは抜群にうまくなりそうです。
そういう子に教えていると、やはり、やりがいを感じられるし、何しろそちらが本業ということもあって、楽しいです。今では出張ダンス講師を本業にしようかな、と思うほどです。出張ホストとしての仕事なので、指名されている、レッスンのその時間は、自分の好きなダンスを教えているだけで高収入が得られてしまうわけですから(笑)