野球選手からデリバリーホストに
小さい頃から野球が大好きで、大人になるまでほとんど一筋でやってきました。プロを目指して実業団で野球をしていたのですが、残念ながら、怪我をしてしまい、元のようなパフォーマンスが発揮できないようになり、退職しました。
ただ実業団時代には、学ぶことも多かったように思います。もちろん野球に取り組むことが自分の仕事でしたが、スポンサー等とも個人的なお付き合いを多く重ねてきました。その中で身についたのが、コミュニケーション能力だと思います。
本当にいろんな人を相手にコミュニケーションしてきたので、そのような個人的な付き合いをする上での相手への合わせ方とか、自分の見せ方を仕事にすることはできないかと考えて、求人募集を探して見つけたのが、デリバリーホストでした。
野球好きのお客様からのご指名が多いです
僕の経歴は、面接のときにすべて話しました。すると、やはり結構面白がってもらいましたね。「意外に今までにないタイプかもしれない」といわれて、快く採用していただくことができました。「野球が好きなお客様は、実はうちには多いんだよ」ということで。
実際、今夏から働き始めて、僕をご指名いただく多くのお客様は、野球好きですね。野球観戦をご一緒して、「今のプレーってどうなの?」と聞かれたら自分の考えを言ったりと、まるで解説者のような役割です(笑)
けれど、そういうのも楽しいです。実業団時代には、自分自身がプレイヤーで、気が付かなかったことを発見したりと、また新しい野球の側面を見ることができているような気がします。この仕事を通して、自分がいっそう、野球というものを多面的に知るきっかけになりました。
時にはご自宅で一緒にテレビ観戦も
野球観戦も今年は難しい年でしたので、デリバリーホストのお仕事として、ご自宅で一緒にテレビ中継を見ることもたまにありましたね。それもくつろいだ雰囲気の中で、自分の大好きな野球を、同じ趣味をお持ちのお客様と見られるのだから、楽しくないはずはありません。すごく充実した時間を過ごせた上で、その報酬として高収入をいただけるのだから、良いものです。
自分としては、チケットをとっていただいて一緒に野球観戦をするのもいいですが、自宅パターンも好きです。こういうと何ですが、リッチなお客様のご自宅に伺って、良い晩餐をご一緒させていただくことも多いし、同じ空間で個人的な関係性を深く築くことで、次の指名に繋がるということもあると思います。
この仕事は稼げることは間違いないし、無数の仕事があふれる新宿の中でも、刺激的で面白い世界だと思います。高額バイトの中で、自分としては、もっとも魅力に感じます。もちろん向き不向きはあると思いますが、デリバリーホストという、一種変わった仕事は、まあやってみないとわからないところがあります。自分自身そうでしたが、挑戦してみれば何とかなっているので、ひとまず面接で話だけでも聞いていくことをおすすめしたいです。