軽い気持ちでボーイズバーに入ってみました
在学中はインカレサークルのメンツと遊ぶ以外は特別何をするでもなく、就きたい仕事もこれといってなかったため、大学を卒業後しばらくは何もせずプラプラしていました。昼過ぎに起きてそのまま缶チューハイを開け、適当にゲームで遊びつつ寝たいときに寝る生活は気楽です。とはいえ半年もするとそんな生活にも飽きがきます。また、コンビニ弁当とはいえ食費はそれなりにかかり、また当然ながら家賃や光熱費も払わなくてはいけないため貯金もだんだんと減っていきました。
どうにか生活を変えなきゃなとは漠然と感じつつあったので、とりあえずバイトを探すことにしました。しかしいまさら普通の仕事をする気にもならず、午前中から起きるのなんてはもってのほかです。夜から働けて給料がいい、そして体を使わない楽な仕事はないかなと探していたとき、インカレサークルの友人からボーイズバーを勧められました。大学生時代に数ヶ月だけ居酒屋で働いた経験があったし大丈夫だろうと、紹介されたボーイズバーへ行くことを軽い気持ちで決めました。
著名人の方々から指名をいただくことも
僕が勤めるボーイズバーはメディア関係の会社が多く集まるエリアにあり、著名人の方が来店されることも珍しくありません。僕も入店してすぐに芸能界で活躍されている方から指名をいただきました。そのお客様は今や誰もが知る人気グループのプロデューサーで、さらに作曲も担当されているすごい人です。軽い態度がかえって良かったのか、そんな素晴らしい方に現在まで継続して指名していただいています。
お客様からいただくお仕事の内容は主に、担当されているアーティストのライブ鑑賞です。音楽は人並みには聞くものの特別詳しいわけではないので、いつもその場のノリに合わせて楽しみます。お仕事はライブ終了後が本番です。お客様と一緒に食事へ行き、その場にてライブの感想を正直に言います。立派なことが言えるわけがなく、良かった楽しかった程度のことしかいつも言えませんが、お客様としてはそのような素人の意見を求めているらしいです。こんな程度の感想で満足してくれるのかといつも不思議に感じています。むしろ僕としては毎回高級なお店に連れて行ってくれるのが嬉しいです。お客様の気分がいいと非常に高価なお酒をおごってくれることもあります。そのときにはさすが敏腕プロデューサーだなと思います。
いろいろなお客様と会える仕事です
僕自身は芸能界に興味がなく、著名人であるお客様から指名を受けていることに対して何も思わないのですが、いろいろな方と会えるって点は面白いなと思います。芸能界の人々はプロデューサーのお客様のように良い意味で変わっている方も多く、そういった人から指名をいただけることにハマっている同僚も少なくありません。
また、ボーイズバーは給料が高く、さらにお客様も金払いが良いという面は非常に気に入っています。お客様のおかげで楽して稼げているので御の字です。スタートも遅く、僕のようなとにかく気軽に生きていきたいタイプには丁度いい仕事だと思います。