アルバイト体験談

親に借金しながらバンドマン生活…これ以上はダメだと思い始めた高額バイト

投稿者 ショウ(26歳)

これまでは、結構散々な暮らしをしてきました。

高校を卒業して、バンドをやっていたんですけど、そのまま東京に出てきて、まあ活動もちょこちょこしていたんですが、まったく売れない(笑)ファンもつかない(笑)

おまけに集団生活の部屋はむさくるしいことこの上なく、それでもだんだんと諦めた仲間たちが一人抜けてはまた一人抜け…気が付けば4年が経って、残っているのは自分だけでした。

取り残された俺としては、やっぱり、まあこのへんでやめとくべきなんだろうか、とも思ったんですが、なんとなく都会から自分を引きはがせないまま、モンモンとしている毎日でした。

バイトとかしながら、足りない分は親に借金もして…それでも、家賃の支払いにも困って、借金もちょろっとしていました。

いつまでも経っても六畳の和室から脱け出せない。

しかも、俺ももういいトシで、日に日に状況は悪くなっていくような感じがしていました。

そんな中、一日ゴロゴロ転がっていて、スマホを見ていて見つけたのが、メンズバー(ボーイズバー)の求人です。

メンズバーってのは、どうやら、まあ外見が良ければ大丈夫だと(笑)そんな感じの噂みたいなのも拾って、じゃあ一発やってみるか、と結構ヤケッパチな気持ちで入ったいったのが、きっかけでした。

その時点で俺は、接客未経験(笑)軽作業とか単純な仕事ばかりしていたので、よく考えてみれば、かなり思い切った決断を、こともなげにやってしまったもんです(笑)

ですが、まあなんとかなるんじゃないかという楽観的な予感は当たり、面接もなんなく通過して、メンズバーでの高額バイトが始まり、3カ月する頃には、ボロアパートとは天と地ほどの差がある、まあ普通のマンションにとりあえず移り住むことができました。

今では親に借金していた分も返して、消費者金融にも返済。俺も真面目になったもんです。

何が合っていたのか、自分でも正直、よくわかりません・・。

ただ、日々、指名してくださるお客様と楽しくお喋りするだけで、いいお金になっていて、それがモチベーションで、「また頑張ろう」ということを繰り返してきました。

でも、考えてみればやっぱり、それはお店の環境あってのことだな、と思います。

というのも、老舗のお店なので、まあ環境はいいです。安心して稼げる、いい条件がいろいろ揃っています。

仲間同士での派閥とかそういうのもないし、居心地は本当にいい。

さすがに借金を肩代わりしてやると言われたときには、「それは人間としてダメだ」と思い、ありがたい話ではありましたが、断りました(笑)

それくらい親切で仲間思いな人だっているんです。

お金があると、人間、やっぱり心の持ち方も変わります。

ほとんど萎えかけていたバンドの夢ですが、今は、別の仲間も一人見つけて、音楽の話とかをしながら、ちょくちょく曲を作ったりもしています。

親バレもしていないし、派手に金を使わないようにしているので、まあ別に誰にとがめられる高額バイトでもないんですが、自由に気楽にやらせてもらっています。