アルバイト体験談

筋肉バキバキの身体を活かせるバイト?週5回出勤で念願の東京で独り暮らし

投稿者 アキラ(22歳)

僕は学生時代に、小中高と学生寮に入寮し、朝練習から授業が終わってからもナイター設備のある学校でしたので、夕方遅くまで練習やトレーニングと、野球ざんまいの毎日でした。お陰様で、同級生の部員が32名いるなかでもラッキーな事で、レギュラーに選ばれ4番でキャッチャーを任されておりました。成績も名門校でしたので、県優勝2回、準優勝1回、全国選抜メンバーにも入っておりました。

しかし、残念ながら春夏甲子園では3年生の時に準々決勝で11回延長でサヨナラホームランを放たれ敗退し、その対戦相手が優勝をして、優勝旗を揺らしながら校歌を泣きながら歌っている姿を観て、悔しいのと同時に最後の自分の配球のせいで負けたのかと悔やんでも悔やみきれませんし、今でも鮮明にあのシーンを覚えております。

お陰様で、いくつかのプロ野球のドラフトの話もいただけましたが、大学に進学して野球をする道を選択しました。ところが、練習試合の時にファールボールをベンチサイドまで追いかけて、大切な右ひじを複雑骨折してしまったんです。今でも忘れません。手術やリハビリの痛さよりも、完治してから、以前通りに投げられないもどかしさと、レギュラーから外された悔しさを。周りからはある程度期待されていた事もあり、野球ばかりしかしてなかったので、今の自分から野球がなくなったらなんの価値が無い人間になってしまう恐怖から、大学の寮を出て実家に帰り、しばらく休学をして荒れた生活をしていました。

周りの家族も気を使い、野球番組をテレビでやっていても違うチャンネルにしたり、近所の方も変に気をつかっているのが嫌になり、知らない街に逃げたくなり、大学を辞めて東京に上京し、この仕事を先輩から紹介され「アキラみたいに身長も高く、野球で鍛えていた筋肉バキバキの身体を活かせるバイトがあると、先輩の紹介でこのバイトを始める事にしました。

寮も完備されてはいますが、先輩が狭くても自分のマンションで良ければルームシェアしてもいいとの話をもらい、田舎者の自分ですから東京への憧れもありましたが、不安も多かったので安心して上京と入店を決めました!先輩に甘えて、ボストンバックに着替えと身の回りの物だけを詰めて、早速夜行バスに乗って新宿の西口まで先輩に迎えに来てもらったのが昨日の事の様に覚えてますが、気が付けば早くも3ヶ月、今では週5回出勤をして、先輩のお陰もあり、収入はほとんど貯金にあてた結果、独り暮らしをする資金も充分たまったので、来月からは念願の東京での独り暮らしが出来る事でワクワクしております。

あんなに落ち込んで、何もかもが嫌になり、田舎から逃げ出してきたこんな自分でも、小学時代からやっていた野球のお陰で、先輩後輩の序列や、お客様に接する事にも自然となじめていますし、過去の事は忘れて、今では、時々近くの公園で少年相手に野球を教えたりしていますが、「おじちゃん野球上手いね~」なんて言われると、せめて「お兄ちゃんだろ~」なんてバカも言える様になりました!

先輩は結婚してこの仕事を辞めちゃいましたが、この仕事を紹介してくれて、居候までさせてくれた先輩が、このバイトを紹介して下さったお陰です!今の目標は、いまだにどうしても髪を伸ばしたことが無く丸刈りのままなので、独り暮らしをするきっかけに少し伸ばして、少し明るくカラーする事が楽しみなんですよ!