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なんとなく友達に誘われて入店して2年
高校を卒業してからは、特にやりたいこともなく、勉強もあまりしてこなかったので、ビジネス系の専門学校にひとまず入学しました。そこでできた友達に、「一緒にやってみないか?」と誘われたのがきっかけで、このお店に入店しました。そいつは「すげー稼げるらしいぞ」と言っていたのですが、どうやら自分ひとりで応募する勇気がなかったみたいです。
確かにボーイズバーと聞くと、水商売ですし、稼げる分厳しい環境が待っているのかなと想像しがちですが、実際のところそんなこともありません。募集を見ましたといって電話をして、面接に行って、仕事の説明を受けてスタートする。ごく普通のバイトとそこまでは変わりませんし、なんなら、その辺の一般的なバイトよりは、とても丁寧だったという印象があります。
やはり不安を取り除くための配慮だと思います。「いろいろ説明したけど、わからないところはないですか?」とすごく気遣って面接してくれました。結果的に友達と二人で入店しましたが、友達は数か月後には辞めてしまって、自分は卒業後も働き続けて丸3年働いています。
親には内緒で働いています
専門学校に行っているあいだにしっかりとお金が貯まったので、今では実家を出て新宿御苑で一人暮らしをしています。ここの給料があまりにいいので、真面目に就職活動する気も起こらず、結局居着いてしまいました。実は親に内緒でやっていて、さすがに自宅にいると昼間寝てる生活は疑われるので、代理店で働いているとか適当に言って家を出ています。
でも実際家を出たのは正解でした。こっちでも腹括れるし、このバイトを継続してちゃんとやらないといけないという前向きな気持ちも出てくるし。生活にハリと刺激があって、それを維持するために、何よりも大事なお客様の接客に力も入ります。
最高の生活ができるのはこのバイトのおかげです
ここ半年くらいはボーイ仲間の影響を受けてジム通いを始めています。僕はもともとインドア派なので、どうしても学校とかがなくなると、体力的にも鈍ってしまうので、身体を動かして汗を流しつつ、いい身体になっていくのは楽しいし有意義な感じです。
でもこういうのも、バイトを継続する上で大事なことなのかなと思います。身体がだらしなくなって、服装も毎日似たような感じで…そんなことではお客様にも飽きられてしまうはずですし、一緒に過ごしてもきっと楽しくないと思います。そのあたりは、自分で緊張感を持って管理するなど、多少の努力は必要と思います。
親に内緒で自称代理店の会社員、本当の姿はボーイズバーのベテランキャストの二重生活を楽しんでいます。先月は車を、車種もグレードも何も一切妥協なしでキャッシュで買いました。こんな都会に住みながら有意義な生活ができるのは、他でもないこのバイトのおかげです。将来的には店の運営なども勉強させてもらい独立して自分の店を持つことが夢です。
ちなみに、一緒に面接を受けた友達は、その後コンビニの深夜バイトを始めて、卒業後もそのコンビニで働いていますが、たまに遊びに誘っても断られてしまうので、多分生活は厳しいのかもしれません。”