アルバイト体験談

指名を受けお客様のご自宅でパーソナルトレーナーをしている元高校球児

僕は元甲子園球児です。小学校から中高と野球に青春を捧げました。そんな自分として、この社会情勢で、甲子園が中止になってしまったことは悲しいです。けれど、こういう暗い雰囲気がいつまでも続くことはないと思っています。野球で培った経験が、僕に、何事も「いつか乗り越えられるときがくる」という前向きな気持ちを与えてくれます。

連日の自粛要請で、今は自宅でもっぱらウエイトトレーニングです。これも野球少年時代からしみついている、やめられない習慣みたいなものです。今は筋トレの集中力も上がっているので、身体も以前より仕上がってきました。我ながらなかなかのシャープな肉体の線は自慢です。

というような話を、今僕が働いているボーイズバーでお客様としていたら、思わぬお話をいただきました。「じゃあ、今度から自宅でパーソナルトレーニングしてよ」というものです。なんとそのお客様は、ご自宅に、トレーニングルームをお持ちの、やはりご自身も相当に身体磨きに努め、健康管理に注意しておられる方なのです。

店外指名でパーソナルトレーナーさせていただいています

僕自身はウエイトトレーニングのパーソナルトレーナーのプロかといえば、そうではありません。しかし、お客様のご自宅に入らせていただいて、その充実した設備を見たときには、単に自分も同じ趣味を持っている分、「羨ましいな」と思ってしまい、このお話をその場で「やります!」と返事してしまいました。

そして、未熟な者ながらも、パーソナルトレーナーをさせていただいています。どこの筋肉にどの機械でどれくらいの負荷を与えて、それをどれだけ休ませれば超回復して筋肉増につながるのか、そのようなことは甲子園球児からの経験で、大体知っています。

お客様のご自宅で、恵まれた設備を使い、そのようなことをレクチャーさせていただくというのは、個人的にも大きな喜びがあるものです。野球をしていてよかった、とこういう形で思うことがあるとは思いませんでした。

週に3回お邪魔して一緒にトレーニングしています

今、そのお客様からは週に3回の指名をいただいています。一回にお会いする時間は、2時間くらいでしょうか。それくらいじっくりとトレーニングしていると、みるみる身体が変わってきます。お客様も自分の身体が日に日に磨かれていることに充実感を持っておられるようで、「ありがとうね」と優しいお礼の言葉をかけてくださいます。

このご時世なので、ボーイズバーの直行直帰の出勤スタイルで、余計な場所に行くこともないので、健康面でも安心して働けています。ちなみに、僕はもともと千葉の出身。今は東京に住み込みで、この仕事をしています。給料も安定した高額バイトで、なおかつ、新宿という東京の中心地で働けることは、首都近郊とはいえ千葉の僻地で、立派な地方都市民といえる僕としては、それだけで充実感があります。

来年にはこの騒ぎが収まって、いやもっと早く収束して、何もかもが元通りになってほしいですね。そうなっても僕は、その時々のお客様との交流を楽しみながら、この仕事を長く続けていると思います。