稼いでいるプロ野球選手の財布の中には常に100万円ほどのお金が入っていて、テーブルの上で財布を立てたらまるで「箱」のように立つ、なんて話をたまに耳にします。さすがとそのレベルには至っていませんが、僕もそこそこ高収入の男になり、財布の中には常に20万円ほどのお金が入っています。
これはほかでもなく楽に稼げるボーイズバーの高額アルバイトのおかげです。以前は会社員でしたが、ボーイズバーで副業を始めて、こっちの仕事を本業にしたほうが儲かると思って思い切って転職したのです。その決断は当たったようで、今の僕の財布も立てようと思えば立ちます。ちょっとした振動で倒れますがww。
ボーイズバーの仕事を始めたきっかけですが、当時、僕には職場に好きな女性がいました。同期入社の子で、交際するならこの女性がいいと決めていたのですが、なかなか誘うことができないでいました。そんなとき、職場の先輩社員が彼女を誘ってデートしてしまったのです。彼女は、夜景が見える高層ビルのイタリアンレストランで、ご馳走してもらったとはしゃいでました。
彼女はその先輩と交際することになるかもしれないと言ってました。僕は相当焦りました。そして、彼女を取り戻すには先輩を凌ぐほどの金持ちにならなければならないなんて、漠然と考えました。そもそもお金の問題ではないとは思うのですが、先輩に対抗するにはそれしかありませんでした。そんな理由で会社員の副業としてできそな、あまり体力のいらない待遇の良い高額アルバイト探しを始めた時に、たまたま友達の紹介でこの仕事の存在を知ったんです。その友達も以前ボーイズバーで副業していたたことがあったようで、普通のアルバイトでは考えられない給料をもらっていたとのこと。僕はリベンジをかけてこの店で働き始めましたんです。
接客は初めてで最初のうちは緊張しましたが、今ではすっかり克服しています。お客様との接し方は、もちろん最低限の礼儀は必要ですが、基本的に飲み会で初対面の方と紳士的に会話するようなイメージです。先輩スタッフさんからも見た目や接客技術よりも人となりが大事だとアドバイスを頂き、ほとんど地のままで仕事しています。お客様も優しい方ばかりで、厳しめのことを言ってくる人は一人もいらっしゃいません。だから僕も僕の持ち味を出しやすく、それがいい意味で相乗効果を生んだのか、少しづつ指名を取れるようになってきています。
気が付くと本業の収入を上回ることになり、ボーイズバーの仕事の専念しようと、思いきって転職して今に至ります。もはや僕にはその彼女を取り戻そうという気持ちは少しも残っていません。そんなちっぽけなことはどうでもよくなりました。自分には大きな夢があります。僕はこのビジネスで一儲けし、自分の店でも構えようかなどと考えています。いつの日か「箱」のような財布を持ち歩く男になってみせます。